１～２週間⑨
子犬のトラブル
子犬がじゃれてきて、手足を咬んだり、洋服を引っ張ったりして困ることはないでしょうか。
子犬が兄弟と生活していた頃には、互いに上になったり下になったり、じゃれたり咬んだり追いかけっこをして遊んでいました。遊びながら、上下関係つまり序列を決める練習をしていたのです。
人の手や袖口、ズボンの裾など、動くものにじゃれてまとわりつきます。子犬は私達との生活の中でも、じゃれながら序列を決めようと遊んでいるのです。また、咬むことは犬にとって、手っ取り早い手段なので、「ねえねえご主人」と甘えているのかもしれません。
じゃれるのをやめさせるためには、子犬がじゃれて咬んできたら、さっと手や足を引っ込め、黙ったまま静かに別の部屋に退却し、子犬を一人ぼっちにします。子犬は慌てて追いかけてきて、ドアをカリカリさせます。子犬が静かになるまでそのままです。数分後、子犬が静かになったら戻りましょう。
子犬は一人ぼっちにされるのが大嫌いです。一人ぼっちにされたつまらなさから、飼い主がじゃれることを嫌がっていることに気づき、じゃれるのを辞めるようになります。人の不快感が子犬に伝わるまで、家族全員で同じ態度を取り、退却を繰り返してください。すぐにうまくいく家族と、少し時間がかかる家族があります。これをやらないと、我が家のように大きくなっても咬む犬になります。私には咬まないですが、家族には咬みます。とても重要なことです。ぜきこれを実践されることをおすすめします。
注意しなければならないのは、子犬がじゃれて咬んだとき、大声を出したり、逃げ回らないことです。こういう行動は、子犬の思うつぼ。じゃれて遊ぶことが楽しみになってしまい、人間の不快感が全く伝わりません。そのうえ、序列争いの結果、子犬を上位にしてしまうおそれがあります。我が家はまさにその通りになってしまいました。大きくなってからは修正が効きません。かわいいからといって手を咬ませないようにしてください。
